「春眠暁を覚えず」といいますが、朝が眠くて寝坊しかけたという人もいるのではないでしょうか。
電車のなかでも、船をこいでいる人が多いような気がします。「春は眠い」とよくいいますが、これは何故でしょうか?
その理由の一つは「季節の変わり目だから」という説があります。この時期は気温が暖かくなったり寒くなったり、激しい変動を繰り返して気温が上がっていくため、自律神経が気候変化にうまくついていけなくて、眠気の調整もうまくいかなくなるということです。
自律神経が変調をきたすと、本来緊張状態で活動するべき昼間に、副交感神経系の働きが強くなって、夜のように緊張をリラックスさせる調整を行い、眠気を誘うという可能性があるのです。
また、日が長くなって気分も高揚し、日中の活動量が増えて代謝も亢進するため、身体が休息を求めるということもあるようです。
春の日中、どうしても眠気に誘われるときには、昼食後の10分~20分の昼寝が効果的だと言われています。また、昼寝の前にコーヒーを飲んでおくと、昼寝後はカフェインの効果もあってすっきり目が覚めます。午後も運転する方はぜひお試しください。
(シンク出版株式会社 2013.4.17更新)