車の運転は、ご存じのように「認知」→「判断」→「操作」の繰返し作業で成り立っています。そして、交通状況を見る「認知」の段階で、見落としなどのミスをしないことが、安全運転につながっていることもご存じのとおりです。
運転中は、いろいろなものを見て安全を確認しますが、その時間はほんのわずかで、ほとんど1秒にも満たない瞬間的に行われています。その間に、全ての安全を確認することはできません。
図は、瞬間視の限界をテストするためによく使われるものですが、この図を2~3秒間見て、どんな文字や記号があったかを答えてください。
よく見ている人で、5~6個くらいしか確認できていないのではないでしょうか。なかには、3~4個程度という人もいるかも知れません。ということは、それ以外は見ているが確認できていないということになり、結果的に見落としていることになります。
つまり、どんなにしっかり見て確認したつもりでも、1秒程度の「瞬間視」では必然的に見落としが伴うということを理解しておく必要があります。
では、どうすればよいのでしょうか。
それは、どこに、どんな危険が潜んでいるかを理解し、目的意識を持ってその危険を探しにいくことが重要です。
先の図で、「数字は何があるか」を確認するという目的意識があれば、瞬間視でも十分に確認できると思います。
(シンク出版株式会社 2013.4.19更新)
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2018年版より手帳カバーにペンホルダーをつけ、付録として「免許取得時期による運転可能車両」の一覧表を記載した下敷きを追加しますます便利になりました。