「AED」を積極的に使おう

 最近、空港や駅、学校などの公共施設に、いたるところに「AED」が設置されています。


 ご存じだとはと思いますが、これは「自動対外式除細動器」と呼ばれる装置で、心停止に陥った人に対して電気ショックを与えることで、細かくふるえている心臓を元の動きに戻す「除細動」を行う装置です。


 交通事故などで、心肺停止状態に陥った人を救助するためには、まず人工呼吸と心臓マッサージを交互に行う心肺蘇生法を実施することが一般的ですが、そばに「AED」があれば、これを積極的に使用することで、重篤患者の救命率を向上させることができます。

 

 ただ「AED」については、その使い方を知らないので、二の足を踏んでしまうという人がほとんどだと思いますが、それについては心配は要りません。


 電源を入れると音声ガイドで操作手順が流れますので、そのガイドにしたがって作業をすすめれば簡単に出来ます。

 

 また、本当にその人が「除細動」が必要かどうかも自動的に判断してくれますので、機械が必要がないと判断した場合には、患者に電気ショックを与えないように設計されています。

 

 ですから、初めて使う人でも誤作動させる危険はありませんので、周囲の人と協力して近くのAEDを探して、使用するようにしましょう。ただ、一度講習などを受けておけば安心ですので、講習会などがあれば積極的に参加するようにしてください。

(シンク出版株式会社 2013.5.1更新)

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