季節がよくなり、バイクでツーリングする姿も増えてきましたね。とくに郊外や行楽地の道路では、二人乗りをするバイクも見かけます。
渋滞などで四輪車の速度が落ちてくると、バイクは車線を気にしないで、四輪車の左右を自由に走行することが多いのですが、ドライバーもライダーもバイクが左側から前車を追い抜くときの危険を意識しましょう。
とくに左側からのバイクの追抜きが車の進路変更と重なった場合は、接触してバイクが転倒し、巻き込み事故につながる恐れがあります。
というのは、ドライバーが右側に進路変更するときには、右側車線の後続車に気をつけるものですが、道路の左側車線を走行している車が少し左に車体を寄せる程度の進路変更の際は、左側方の安全確認が甘くなることが多いのです。
また、四輪車が進路変更しない場合でも、狭いところをバイクがすり抜けようとしてバランスを崩し接触・転倒するケースもあります。
つい最近も、愛媛県東温市内で、若い女性ライダーの乗った中型バイクが左側の路肩から大型トラックを追い抜こうとして転倒し、後輪に巻き込まれて死亡するという事故が発生しています。
この事故は路面が濡れていたことも関係しているようですが、いずれにせよ左からの追抜きは危険です。バイクも1台の車としてトラックの後方から右側に進路変更し、安全な側方間隔を保って追越し・追抜きをしていく必要があります。
四輪ドライバーも、バイクが左からすり抜けて追い抜く習性があることを意識し、後方にバイクがいるときは、安易な幅寄せや進路変更をしないように意識しましょう。
(シンク出版株式会社 2013.5.13更新)
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