あなたは、1年間に交通事故が何件発生しているか、ご存知ですか?
昨年(2012年)の統計では約66万5千件です。これを単純にドライバー人口8,100万人に当てはめてみると、122人に1人が事故を起こす計算になります。ペーパードライバーも多いので、実際には100人に1人ぐらいかも知れません。
それでは、10年間運転を続けていたらどうでしょうか?これも単純に10倍すると12人に1人という計算になります。1人で何度も事故を起こす事故惹起者がいるので、実際にはもう少し確率は低くなるはずですが、それでも100人単位で考えるのとは事情が変わってきます。
さらに、30年間運転を続けたら……、4人に1人? 40年運転していたら、3人に1人?
毎年、危険な人が新しくドライバーになってくるので、安全運転を続ける自分には「こんな計算は意味が無い」と思う人も多いでしょう。しかし、「事故は一部の危険なドライバーが起こしている」と決めつけると自分とは縁遠いと感じるものの、「3人に1人」と考えると「いずれ自分も事故を起こすかもしれない」という気持ちが生まれてきます。
実際に交通事故とは、このように身近なものです。
私達が包丁や銃で他人を傷つけるような可能性は、たとえ30年40年たっても、ほぼゼロに等しいと思いますから、自分に関係はないと思って何の問題もありません。
しかし、交通事故は自分自身あるいは同僚や家族のだれかが、いずれ起こす可能性があります。このことを意識して、事故を防止する知恵を学ぶことは、誰にとっても決して無駄ではないでしょう。
(シンク出版株式会社 2013.6.6更新)
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