皆さんは、高速道路走行をする前にどんな点をチェックしますか? まさか、日常点検をしないで走行する人はいないでしょうね。
日常点検といってもそう難しいことはありません。「ブタと燃料=ブレーキ・タイヤ・灯火・ガソリン」程度をチェックしましょう。ブレーキの効きなどは少し走行すればわかりますし、ライトも壁などに反射させれば点検できますが、大切なのは燃料とタイヤの点検です。
ときどき路肩にハザードランプを点灯させて停止している車を見かけることがあると思います。その多くは給油を忘れたためガス欠のため立ち往生したり、タイヤの空気圧不足や亀裂の見落としからパンクして救援を待っているのです。
一般道路では、それほどの危険はありませんが、高速道路では単なる故障が大事故に結びつき命を失うこともあります。場合によっては他人を傷つけて刑事責任を負うケースまであるので、軽く考えるべきではありません。
昨年の夏、関越道でトラックがパンクのため走行車線に停止していたところに後続のワゴン車が突っ込んで炎上し、6人が死亡した事故が発生しています。この事故に関して今年5月末、整備不良車運転(摩耗したタイヤで走行)を理由にトラックの使用者である建設会社が起訴されました。
また今年3月には上信越道でガス欠のため路肩に止まっていた乗用車に2台のトラックが相次いで衝突し、はずみで運転者の男性(20)が高速道路から16m下の雑木林に転落して死亡しました。
どうか忙しくても日常点検を忘れずに、自分と他人の命を守ってください。
(シンク出版株式会社 2013.7.9更新)
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