連日猛暑が続き、熱中症でダウンする人が増えています。
熱中症の予防の基本は、こまめな水分補給と適切な休息ですが、最近ではスポーツ選手が行っているアイシング(身体の一部を冷やすこと)の手法も効果があるといわれています。
アイシングは、スポーツ選手が運動後の疲労回復を目的に行っていたものですが、最近ではプロ野球のピッチャーが、試合で投げた後にビニール袋に氷水をいれたアイスバックで肩や肘を冷やしている姿を見かけますので、ご存じの方も多いと思います。
身体に熱がこもって辛いと感じたときに、アイスバックを首筋や脇の下など皮膚の下に太い血管が通っている場所にあてることで、熱のこもった身体を冷やす効果があると言われているのです。
氷を入れたアイスバックでなくても、氷水で冷やしたタオルなどでも代用することができます。冷やしたタオルを首筋などに当て、冷たさを感じなくなったら再び冷水に浸す。これを2~3回繰り返します。
また、全身の疲労回復のために、アイシングの効果を取り入れた「温冷交代浴」もおススメです。
湯船に3分程度つかってからシャワーで冷水を2分程度浴び、再び湯船につかるという方法を2~3回繰り返します。これによって、全身の血流を改善し、疲労の蓄積を防ぐのです。
夏場は、体調不良に陥りやすいので、徹底した体調管理に努めてください。
(シンク出版株式会社 2013.7.25更新)
猛暑日の多い最近の夏の労働現場で、労働災害のリスク要因として定着した熱中症。
高温多湿の現場では知識の不足や体調管理の不備は、熱中症の危険を増幅させることが分かっています。
しかし、熱中症は正しく対処すれば防げることから、この教材では産業医のツンデレ先生が建設現場の社員に対して分かりやすく熱中症の原因や対処法を紹介しています。