路面電車が走行している都市は少ないので、そういう都市に住んでいる人以外は、軌道敷がある道路の走行に不慣れだと思います。
これから、夏休みに入って旅行に出かけて軌道敷がある道路を走行する機会があるかもしれませんので、軌道敷内の走行についての注意点を述べておきます。
まず、軌道敷内は道路標識で通行を認められている場合以外は、原則として通行は禁止されています。
例外として、右左折や横断、転回するときなどには、軌道敷内を通行することが認められていますが、その場合でも路面電車の通行を妨げてはいけません。
右折などで軌道敷内に進入する場合には、後方に対する注意が必要です。後方を十分確認しないで軌道敷内に進入し、後ろからきた路面電車が止まり切れずに追突されるという事故が多発しているからです。
電車は、ドライバーが思っているほど短い距離では停止できません。路面電車が接近していたら、軌道敷内には絶対に入らないようにしてください。
また、雨が降っていて軌道敷内が濡れているときは、とても滑りやすいので、慎重な運転を心がけてください。軌道敷内で、急ブレーキ、急ハンドルなどの操作は絶対に厳禁です。路面電車も「いつも以上に止まりにくい」ということを、頭に入れて運転をしてください。
(シンク出版株式会社
2013.7.26更新)
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