暑くて寝苦しい夜が続くと、ついお酒を飲んで酔いにまかせて寝ようとする人もいます。
しかし、寝酒は科学的には睡眠の質を下げてしまうことがわかっていますし、思ったほど睡眠効果は高くなく、逆に覚醒させる作用もあるとも言われています。たとえば、酒を飲んで寝た日に限って、早く目が覚めてそれから寝ようとしても寝つかれないという経験はありませんか?
これは、アルコールによる睡眠は、正常な睡眠と異なり、浅いノンレム睡眠が長時間続くために、夜中に何度も目を覚ましたり、早くに目が覚める原因にもなっているからです。
確かに、酔って寝るときは気持ちがよいのですが、途中で目が覚めたり早く目覚めたりすることを考えると、あまり寝酒ばかりに頼っていると、脳も身体も十分に休まらず、自分が思っているほど睡眠効果が得られていないということになります。
また、寝酒を長期間続けていると、体がアルコールに慣れてきて少量の飲酒では眠れなくなり、徐々にアルコールの量が増えていくこともあります。最悪の場合、アルコール依存症の引き金になることもあります。
寝酒が習慣になっていて量も増えがちな人は、眠れないからといってすぐに酒を飲むのではなく、静かな音楽を聞いて眠くなるまで待つなど、寝酒に頼らない睡眠方法を自分なりに工夫してください。
(シンク出版株式会社 2013.7.30更新)
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