警察庁のまとめによりますと、今年1月から6月までの上半期の交通事故死者が2,004人で、昨年よりも70人増え13年ぶりに増加したことがわかりました。年間の交通事故死者は、このところ毎年のように減少を続けていましたので、上半期だけの統計とはいえ、増加に転じたというのは少し心配です。
増加した内訳をみてみますと、いちばん増加しているのは65歳以上の高齢者で、昨年同期比63人増の1,044人となっています。相変わらず、高齢化社会の進展に伴って高齢者が事故にあいやすい状況が続いているようです。
死者全体に占める高齢者の割合を状態別にみると、歩行中及び自転車乗用中が6割以上を占めており、ほかの年齢層に比べ圧倒的に高くなっています。歩行中や自転車乗用中の高齢者を見かけたら、「出て来ないだろう」とか「止まってくれるだろう」など甘い期待をしないようにしてください。
また、自転車乗用中の死者も280人で33人増えています。東日本大震災以降、自転車通勤者が増えるなど、街中に自転車が増えています。自転車は、自動車の車列の間から飛び出してくるなど危険な運転をしがちですので、十分に注意してください。
交通事故死者数は、上半期に比べて下半期のほうが増加する傾向にありますので、これから一層の安全運転をお願いします。
(シンク出版株式会社 2013.8.14更新)
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