リスクの評価を低く考えないこと

 ドライバーは、危険があると認識しているにも関わらず、敢えて危険な行動をすることがあります。たとえば、交差点手前で黄信号に変わって、自分が交差点に入る頃には完全に赤に変わっているような状況で、交差点に進入することがあります。

 なぜ、このような行動をとるのでしょうか。

 その背景としてはいろいろありますが、いちばん大きな要因としては、人間には「リスクを犯しても得られる効果のほうが大きい」と判断した場合には、リスク行動をとりやすい傾向があるということです。

 この場面で考えると、訪問先との約束の時間に遅れそうになっていたりすると、赤信号で止まって時間的にロスをするよりも、少々リスクを犯しても少しでも早く到着することを最優先に考えることが多いのです。

 また、リスクを回避することに時間がかかったりすると、できればリスクをとりたくないが、結果としてリスクをとってしまうということもあります。

 この場面でいうと、赤信号で停止してしまうと、信号待ちの時間が長くて待たされるという状況があるとしたら、無理をしてでも通過してしまおうと考えてしまうのです。いずれにしても、敢えて危険な行動をとろうとするときには、都合の悪いリスクは低く見積り、得られる効果を過大評価する傾向があります。

 そのため、大きなリスクがあるのに行動を起こして、事故になることが少なくありません。リスクを評価する場合には、得られる効果を考えないで、常に自分が考えている以上のリスクをあると考えて行動してください。

(シンク出版株式会社 2013.9.19更新)

■トラック版・バス版「運行管理者手帳」好評発売中

バス版(左)・トラック版(右)があります
バス版(左)・トラック版(右)があります

 シンク出版の「運行管理者手帳」は、運行管理者として知っておきたい知識を「法令編」「知識編」「データ編」にまとめ、1冊の手帳に収録しています。

 

 カレンダーやメモ欄も記入スペースを多く設けていますので、スケジュール管理も万全です。また、月々の交通に関する行事や、安全スローガン、日出・日入の時刻も掲載しています。 

 専用WEBサイトから、一部の掲載資料のダウンロードが可能です。

 

 【詳しくはこちら】

 

今日の安全スローガン
今日の朝礼話題

4月22日(月)

サイト内検索
運行管理者 安全運転管理者 出版物 教材

──新商品を中心に紹介しています



──ハラスメント、ビジネスマナー教育用DVDを好評発売中です

運行管理者 指導監督 12項目 トラック 貨物運送事業所
交通安全 事故防止に役立つリンク集
安全運転管理.COM 交通安全 事故防止 安全運転管理 運行管理 教育資料 ドライバー教育 運転管理

当WEBサイトのコンテンツの利用、転載、引用については「当サイトのご利用について」をご覧ください。

弊社WEBサイト、出版物においては「普通自転車」を「自転車」と表記しております。

詳しくはこちらをご参照ください。