夜間の追越しは危険

 さる9月26日(木)午前0時45分頃、広島県三原市の国道2号線で、軽自動車が前を走行していた大型トラックを追い越そうと反対車線にはみ出したところ、折から対向車線から来た大型トラックと正面衝突する事故がありました。
 現場は、片側1車線道路で追越し禁止区間となっており、軽自動車を運転していた男性(男性・34歳)は、頭の骨を折るなどして死亡しました。


 なぜ、軽自動車が対向車が来ているのに追い越そうとしたのかわかりませんが、暗くて周辺の景色が見えない夜間では、対向車との距離や走行スピードなどを的確に把握するのは容易ではないので、追越しには大変な危険が伴います。
 遠くにヘッドライトの光が見えても、対向車までの距離は意外と近いものです。また、対向車のスピードも想像以上に早いものでアッと言う間に近づいてきます。
 さらに、夜間は道路形状が把握しにくいために、対向車の位置が正確には把握できません。前方がカーブになっていたりすると、対向車がその死角に隠れていることもあり、対向車が来ていないように見えることもあります。


 したがって、夜間の追越しは「追越し禁止区間」はもちろん厳禁ですが、追越し禁止区間でなくても、大変な危険が伴うということを認識しておく必要があります。

 よほど安全であるという確信がもてなければ、我慢するようにしてください。

(シンク出版株式会社 2013.10.4更新)

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