わが国では左側通行になっていますので、対向車線を横切ることになる右折時は、事故の危険が高くなります。
したがって、交差点を安全に右折できるようにするために、交差点の信号をすべて赤にして、右折車だけを進行させる「右折矢印信号」が設置されています。
この右折矢印信号が出ると、対向直進車をあまり気にしないで右折することができ楽なのですが、まったく心配ないかといえば決してそうではありません。
どんなときでも、信号を無視する人がいるからです。
とくに、右折矢印信号に変わった直後は、対向直進車が信号を無視して進入してくることがあるので注意しなければなりません。
右折矢印が出ると安心して、右折方向ばかり見ていて対向直進車の動向を見ていない人がいますが、こうした行為は直進車が絶対に停止してくれるという、相手車との信頼関係の元に成り立っていることを忘れてはなりません。
相手が信頼関係を無視して進入してきたら、衝突することになります。
ですから、右折矢印信号になってもすぐに右折を開始するのではなく、対向直進車が止まってくれるかどうかを確認する必要があります。
万一、スピードを落とす気配がない場合には、止まるのを確認するまで右折を開始しないことです。
(シンク出版株式会社 2013.10.11更新)