最近参加した安全運転セミナーのなかで、自転車事故の原因を自転車の行動特性から分析したお話がありました。
今日は、そのなかから「自転車を利用する人の意識」から見た行動特性を紹介します。まず、あげられるのが「自転車を車両として認識していない」ということです。そのため、次の2つの行動に結びついて、事故を起こやすいというのです。
一つは、歩道のない道路で左側通行をせずに右側通行をするために、対向してくる自動車や自転車などと事故を起こす可能性が高くなるということです。
二つ目は、歩道を自由に通行するので、歩道にいる歩行者の通行を妨げて事故になりやすくなります。
次は、「早く目的地に着きたい」という意識で、それが次のような危険な行動に結びつきます。
一つは、停止したくないために、一時停止を怠ったり、信号を無視したりする行動になります。
二つ目は、最短距離で進みたいために、交差点で右折するときには右側通行、左折するときには左側通行をします。
こうした行動が、交差点での出合頭事故などに結びついているということです。車を運転するときには、上記のような自転車の行動特性をよく理解して、自転車との事故を防止するような運転を心がけてください。
(シンク出版株式会社 2013.11.6更新)
「軽く考えていませんか?自転車事故!」は、四輪車が自転車と衝突する事故の代表的な事例を6つ取り上げています。
事例ごとにドライバー、自転車利用者の双方にどのような過失があったかを考え、どのような不安全行動が事故に結びついたかを理解することができます。
ドライバーの対自転車事故防止教育に最適です。
また、自転車通勤の従業員など自転車利用者教育にも活用できる教材です。