皆さんは、会社の社名やロゴがプリントされた車の振る舞いを見て、その会社のイメージを持つということはありませんか?最近、私はある車を見て会社の評価が変わってしまったので、その話をします。
毎朝通勤で歩く商店街には、ちょうど駅に行く時刻にパン会社の車が配達に来ています。
よく見る「Yパン」のトラック運転者はなかなか運転態度がよくて好感を持っています。止めるときは道路の端にピッタリつけて、ゆっくり前進して寄せます。降りるときには指差し確認を行い、自転車や歩行者にも会釈します。観音とびらを開けるときには車の横を通過する歩行者の有無を確認して、パンを取り出したら必ず閉めて施錠しています。朝の忙しい時間帯でも一つひとつの行いに落着きが感じられ、安全への信頼感があるのです。
ある日、ちょうど同じ頃「Sパン」という別の有名会社のワゴン車が来て止まりましたが、こちらは左側にかなりの余裕を持って道路中央寄りに停車。スライドドアから荷が出しやすいからです。エンジンをかけたまま、ドアを開けっ放しで積荷を店に届けると、ウインカーも出さず発進し猛スピードで走り去って行きました。まるで一陣の風が吹いた如くの慌ただしい作業で、効率はよくても印象は最悪です。
別に事故を起こした訳ではないのですが、Sパンの方は「運転が荒いし、製造現場もいいかげんなのでは?」とうがった想像をしてしまい、最近話題の「偽装」も頭に浮かぶなど、マスコミに毒された疑り深い消費者心理に陥ってしまいました。こうして一度焼きついたイメージはなかなか消えません。
私達も、自分の運転ぶりをどこで見られているかわかりません。営業車の場合、会社のイメージが悪くなってしまうので襟を正してください。もちろんマイカーでも、知人に見られら恥ずかしいような運転や駐車の仕方などしないように気をつけたいものです。
(シンク出版株式会社 2013.11.19更新)
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