交通事故の経済的損失は想像以上に大きい

 毎年、日本損害保険協会では交通事故による経済的損失の実態を公表しています。


 それによりますと、平成23年度(平成23年4月から平成24年3月)の経済的損失は、物的損失額が約1.8兆円、人的損失額が1.5兆円となっており、あわせて約3.2兆円にものぼっています。

 

 この金額は、自賠責保険および任意保険で支払われた保険金データをもとに、交通事故による経済的損失額をまとめたものですが、近年人身事故件数は年々減少傾向にありますが、経済的な損失額はあまり減少しておらず、毎年3.2兆円を超えており、高止まりの状態が続いています。


 この3.2兆円という金額は、どれほどの大きな金額が想像つきますか?あまり大きすぎてピンとこないと言う人が多いと思いますが、この金額を使うには、どれだけの期間が必要かを考えるとその大きさが実感できると思います。


 たとえば、1日500万円使ったとして、1年間で使う金額は約18億円です。毎年18億円を使って3.2兆円を使い切ろうとすると、約1800年間もかかります。交通事故による経済的損失は、それほどの大きな金額が毎年失われているということをしっかりと肝に銘じて、安全運転を心がけてください。

(シンク出版株式会社 2013.12.4更新)

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