踏切の警報が鳴ったら、絶対に中に入らない

写真はイメージです
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 今年は、踏切事故が多く発生しています。警察庁の事故統計によると、踏切での死亡事故は平成25年10月末段階で46件と昨年1年間の45件をすでに上回り、10月末比較では増加率にして53.3%と、絶対数は少ないものの「激増」という状況です。

 先日も、タクシーに乗っていたら運転手さんから「ドライバー仲間のミスですが」と前置きして、あわや踏切の大事故に繋がりかねなかった話を聞きました。

 

 そのタクシードライバーは、踏切の手前で警報機が鳴ったのですが、バーが降りる前に通過できると考えて、停止せずに踏切に入ったところ、前方を非常に遅い速度で歩く足の悪い高齢者がいて、半分も行かないうちに前進できなくなったのです。その間に遮断機が降りてしまいました。


 高齢歩行者は降りたバーをくぐって外へ逃げましたが、タクシーはバックしようとして後ろにも進めず踏切のとりことなり、後続車のドライバーが非常ベルを押して何とか列車を止めました。

 

 幸い、列車との衝突などの大事故は避けられたものの、ドライバーは道路交通法違反で書類送検されました。過失危険往来罪(30万円以下の罰金)を適用される可能性もあります。さらに、列車を長時間止めてしまったので、タクシー会社も運輸支局の監査を受ける恐れがあるそうです。

 運転者としては、ちょっとしたリスクテイキングのつもりであり、「あの高齢者がいなければ……」と思っているかもしれません。しかし、大事故の裏には、こうした危険を低く見積もる意識が隠れているのです。

 私達も、警報が鳴ったら絶対に踏切に入らないことを徹底しましょう。

(シンク出版株式会社 2013.12.17更新)

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