道路を走行中、前を走る車が不安定な荷物を積んでいて、いつ落ちてくるかと心配になることがありませんか。万一、走行中にそうした不安を感じたら、そのまま追従せずに早めに離れることが必要です。
さる2月3日、沖縄県の那覇市の国道58号でこんな事故がありました。
クレーン付きトラック車が荷台にタクシー3台を折り重なるように積み、アーム部分で車両を抑えて走行している途中に、高さ制限4・5mの歩道橋にアーム部分が接触しました。
この衝撃でアーム部分が折れ、後ろを走行していた乗用車のフロントガラスを直撃しました。幸い、乗っていた運転者に当たらずに割れたガラスで手を切っただけで済みましたが、もし運転者に直撃していたら、死亡事故になっていたところです。
後続車の運転者は、「危ないと思って見ていたら、案の定アーム部分が歩道橋にぶつかった」と話しており、不安な気持ちで追従していたものと思われます。
走行している場所にもよりますが、片側2車線道路であれば他の車線に移って先に行ったり、片側1車線道路であれば車間距離をとるなどして、不安定な荷物を積んだ車とはできるだけ早く離れたり、距離をとることが大事です。
(シンク出版株式会社 2014.2.7更新)
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