車を運転しているときに、前にバイクが走行していることがあります。そのバイクの後ろを追従しているときに、突然バイクが転倒したらどうしよう、と考えることはありませんか?
最近のニュースを見ていると、前方を走行していたバイクが転倒し、後ろからきた車に轢かれるという事故がよく目につきます。
さる2月10日午前6時半ごろ、大分県別府市の国道で原付バイクが転倒し、運転していた男性が後ろから来た乗用車にはねられ亡くなるという事故がありました。
また、昨年の11月20日には、広島県の山陽自動車道を走行していたバイクが転倒し、投げ出された運転者が後続車3台に次々とはねられ死亡する事故が起きています。
二輪車は、二輪でバランスをとって走行する乗り物ですから、路面のちょっとした凸凹や障害物で簡単にハンドルをとられ、転倒する危険性が高くなります。
前方で突然バイクが転倒したら、後続車が避けるのは難しいと思いますので、できればバイクに追従しないようにすることです。車線を変えたり、少しスピードを落としたりして先に行かせるなどしてください。
どうしても、バイクの後ろを追従しなければならないときは、万が一前方で転倒しても避けられるくらいの十分な車間距離をとっておきましょう。
(シンク出版株式会社 2014.2.17更新)
セルフチェックシリーズ第6弾「運転における危険回避力をチェックしよう」は、運転時にリスクテイキング(危険敢行性)をする傾向を知ることで、交通事故防止をはかる参加型教育教材です。
事故の可能性がある場面に出会ったとき、あえて危険な行動を取る傾向がないか、リスクを軽視する傾向がないか、自分がどのようなリスクを犯しやすいか──などがチェックできます。イラスト入り解説を読むことで、運転時に気をつけるべきポイントを自覚することができます。