逆走で事故を起こせば危険運転致死傷罪に! - 人と車の安全な移動をデザインするシンク出版株式会社

逆走で事故を起こせば危険運転致死傷罪に!

 高速道路を逆走し、通常走行している車と衝突する逆走事故の発生が時折みられます。自分は絶対に逆走などしないと思っていても、初めてのサービスエリア(SA)などの出口で勘違いをするという危険がありますので、注意してください。

 もし、道路を逆走していることに気づいたら、一般道路では速やかに、高速道路であってもなるべく早く路肩に停止して、パトロール隊などの指示に従いましょう。もし、逆走に気づきながら、走行し続けて交通事故を起こした場合、過失責任ではすみません。危険運転致死傷罪が適用され、死亡事故の場合は最長では懲役20年となります。

 さる2月12日、静岡県警高速道路交通警察隊に逮捕された運転者(68歳)は、昨年12月、磐田市の新東名高速道をトラックで逆走し傷害事故を起こしたことで、危険運転致死傷罪容疑が適用されました。


 昨年末に成立した「自動車運転致死傷処罰法」を先取りした形ですが、新しい刑罰が適用されると、最高で15年以下の懲役刑となります。

 逆走という行為は、他の車の危険回避を極めて難しくするので、意図的に赤信号を無視するのと同じぐらい「高度に危険性の高い運転」というのが法案改正理由の一つでした。


 「間違えました」ではすまない恐ろしいミスであることを意識して、高速道路などでは、本線の通行方向の矢印を確認して流入するくせをつけましょう。

 

(シンク出版株式会社 2013.2.18更新)

■どんなリスクを取りやすいかを具体的に知ることができます

 セルフチェックシリーズ第6弾「運転における危険回避力をチェックしよう」は、運転時にリスクテイキング(危険敢行性)をする傾向を知ることで、交通事故防止をはかる参加型教育教材です。
 
 事故の可能性がある場面に出会ったとき、あえて危険な行動を取る傾向がないか、リスクを軽視する傾向がないか、自分がどのようなリスクを犯しやすいか──などがチェックできます。イラスト入り解説を読むことで、運転時に気をつけるべきポイントを自覚することができます。 
トップに戻る パソコン版で表示