先週の14日から日本各地で降り出した大雪で、道路上で立ち往生する車が続出し、通行できなくなりました。大雪にときに通行がストップするのは、まず最初に一台の車がスリップして車線を塞ぎ、後続車の通行を妨げるというパターンが一般的です。
最初のうちは、道路管理者が除雪車や作業車を出して、動けなくなった車両を移動させたりしますが、そのうち渋滞の列が長くなり、後ろのほうの車両もスリップしたりして、雪で進めなくなる車が続出して立ち往生するのです。
当然、道路管理者としてもこうした事態を避けるために、雪が降り積もってくると、タイヤチェーンを着けることやスタッドレスタイヤを装着するように電光掲示板などで呼びかけていますが、なかには滑り止め装置を装備せずに普通タイヤのままで雪道を走行する車もいます。
スリップしたり、前に進めなくなったりする車は、ほとんどが雪道走行に対する対策をとっていません。雪道でスリップすると、自分1人の問題では済まなくなります。後続車を巻き込んだりして、最後には多くの車が立ち往生することになり、他の車に大迷惑をかけることになります。
雪が降りそうな地域を走行するときには、絶対に滑り止め装置を装備していない普通タイヤで走行しないでください。
(シンク出版株式会社 2014.2.19更新)
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