最近では、どこの駐車施設でも、障害者用の駐車スペースが設けられています。この駐車スペースは、車いす利用者などの身体の不自由な人が利用する車を駐車する場所として設けられており、入口の近くなど便利な場所に設けられています。
ところが、この駐車スペースに健常者が駐車するケースが多くみられ、駐車場を管理する事業者を悩ませています。
最近、徳島県丸亀市の市長が公務の合間に私的な用事で図書館に立ち寄った際、公用車を障害者用駐車場に止めていたことを指摘され、「率先してルールを守るべき立場にありながら申し訳ない。気の緩みがあった」と陳謝し、2カ月間市長給料の10分の1を自主返納する、との報道がありました。
市長のように公の立場にある人でも、障害者用の駐車スペースが設置されている意味を理解していないのかと思うと、本当に悲しい気持ちになります。この駐車スペースは、便利な場所にあったり空いていたりするので、意識せずに止めている人がいるかも知れませんが、自分が駐車することで障害者の方が不自由することを考えてください。
健常者は、少々遠くに車を駐車しても自分で歩いて行けるのですから、障害者用スペースに駐車するのは止めてください。
(シンク出版株式会社 2014.2.26更新)
小冊子「自分で気づこう!!バック事故の危険」は、駐車場や構内などでのバック事故の危険をチェックする、バック事故防止教材です。
4つの運転場面をみて、自分の運転を振り返り、バック走行時における自身の問題点を理解することで、バック事故の防止に役立てていただくことができます。