交差点以外の場所で、対向車線側の施設などに右折横断しようとしても、対向車が多い場合はなかなか右折できないことが多いですね。片側1車線の道路では、後続車の進行を妨げることもあります。
もちろん幅員によっては後続車が避けて進めるでしょうが、もし、後続車がわき見をしていたらどうなるでしょう?単調な直線単路では、わき見運転の車が少なくないのです。
先日も、右折横断の車への追突で死亡事故が発生しています。2月17日午後3時ごろ、愛知県常滑市の片側1車線の県道で道路右側のコンビニエンスストアに入ろうとして右折横断待ちしていた軽乗用車に、後ろから来た小型路線バスが追突しました。事故の衝撃で、49歳のバス乗客女性が座席から投げ出され、頭を強く打って亡くなりました。
事故はバス運転者(36歳)のわき見が原因で起こっており、許されることではないのですが、軽乗用車が横断待ちをしていなかったら、この場所での事故は起こらなかったかもしれません。
自分の行きたい施設を発見すると、対向車線側であってもつい右折横断して入りたくなりますが、事例のように後続車の状況によっては、危険を作り出すことがあります。右折横断は危険が伴うことを常に頭に置いて、絶対に必要な場合以外は横断を避けましょう。
また、後続車の立場で考えると、直線単路を走行している場合も漫然と追従走行しないで、とくにコンビニや商業施設がある場所では危険感受性を高め、「前車が右折横断のため停止するかもしれない」と予測することが重要です。
(シンク出版株式会社 2014.3.3更新)
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