最近、高速道路で事故や故障などのため停止した車の乗員が、処理のために本線上にとどまり、後続車にはねられる事故が多発しています。
さる1月24日午前2時44分ごろ、兵庫県三木市の山陽自動車道で大型トラック2台が追突事故を起こし、双方の運転手が車から降りて事故処理をしていたところ、約20分後に後続の大型トラックがそのうちの1台の大型トラックに追突し、ぶつけられたトラックの運転者が車とガードレールの間に挟まれて死亡しました。もう一台の大型トラックの運転者は、ガードレールの外に避難していて、無事だったということです。
また、同日兵庫県淡路市の神戸淡路鳴門自動車道でも、横転した中型トラックに別の中型トラックが追突し、事故処理のために高速道路上にいた運転者が死亡する事故が起きています。
これらの事例を見るまでもなく、高速道路の本線上にとどまるのは非常に危険です。万が一、車両にトラブルがあった場合には、後続車に追突されないように可能な限り路肩や非常駐車帯に車を入れ、本線上では事故処理や故障修理などをしないことです。
また、停止車両の後方に三角停止表示板を置くなどの2次災害の防止措置を行った後は救援を呼び、ガードレールの外に避難しておくのがいちばん安全です。救援を呼んだ後に、車内にとどまっている人がいますが、路肩のなかに停止していても追突されることがあるので、車内にいるのも危険です。
(シンク出版株式会社 2014.3.7更新)