最近の車は、エンジン音が静かなので、近づいて来ても車の存在に気づかないことがあります。とくに、ハイブリット車や電気自動車などが低速で近づいて来ると、電気モーターで走行しているために、本当にわかりませんね。
つい先日も、駐車場内でハイブリット車が後ろから近づいてきたのですが、近くに来るまでまったく気づきませんでした。運転している人は、驚かすつもりはなかったと思いますが、もし車に気づかないまま車の前に出ていたら、思わぬ事故にもなりかねないと思いました。
車のエンジン音が静かなために、歩行者や自転車が車に気づかないこともありますが、歩行者などもスマートフォンを見たり、音楽を聞きながら歩いていることもあり、車に気づきにくい環境にあります。
運転者としては、こうしたことを頭に入れ、自分の車が歩行者や自転車に気づかれているかを、常に意識して運転しなければなりません。歩行者や自転車を見かけたときには、スピードを落としてその動向に注意しながら、いつ相手がふらついても大丈夫なように側方間隔を十分に取って運転してください。
(シンク出版株式会社 2014.3.13更新)
小冊子「見えない危険を読むイメージ力を高めよう」は、様々な危険要因が含まれた運転場面を6つ取り上げ、「見えている危険」だけでなく、「見えない危険」をイメージすることで、危険予測能力を高めることをねらいとしています。
また、危険を見落としやすい心理状態を考えることで、「心理的な落とし穴」にも気づくことができる内容になっています。