運転中に、突然猫などが車の前を横切ってドキッとした経験はありませんか?そんなとき、急ハンドルで避けようとしたりするのは危険ですね。
動物を轢くのも気分がいいものではありませんから、何とか轢かずにすませたいと考えるのは人情です。しかし、急ハンドルを切ったがために死傷事故も発生しています。
3月15日午後4時ごろ、デイサービス帰りの高齢者5人を乗せた介護施設のワゴン車(56歳・女性介護職員運転)が、広島県呉市の見通しのよい緩やかな県道左カーブで、飛び出してきた小動物を避けようとしてハンドル操作を誤り、道路右側の立ち木に正面から衝突しました。
この事故で、後部席に乗っていた高齢者2名が死亡したほか、1人が意識不明の重体、運転者を含む3人も重傷を負いました。
運転者が小動物の飛出しに慌てて、急ハンドルを切らずにそのまま進行していれば、動物を轢いてしまったかもしれませんが、このような大きな事故に結びつくことはなかったと思われます。
急に動物が飛び出してくると慌ててしまいますから、ある程度予測しておくことが大切です。とくに「動物注意」の標識があるような道路を走行している場合には、「動物がとびだしてくるかもしれないな」とある程度予測して運転するようにしてください。
(シンク出版株式会社 2014.3.25更新)
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