駐車場の中やコンビニの敷地内などで、駐車のためバックするのはやむを得ないと思いますが、道路に出るときバックのまま進むのは非常に危険です。なるべく敷地内でバックをすませて、道路に出るときは前進で出るようにしたいものです。
バックするときには、後方の一部しか見えていないため、安全確認が不完全になり、しかも駐車場の壁などが死角を作りやすいことも危険です。さらに運転操作が難しいので確認だけに意識を集中できないというリスクがあります。
先日もバックして道路に出ようとした車による死亡事故が発生しています。
★バックで駐車場から出ようとして歩行者をはねる
3月15日午後4時ごろ、静岡県浜松市の市道で、駐車場からバックで出てきた乗用車と歩道を歩いていた80歳の女性が衝突し、女性は車の下敷きになって死亡しました。
運転していた52歳の女性ドライバーは、片側2車線の道路に駐車場からバックで出ようとして、歩道上をやってきた被害者を見落としたようです。
場所によっては道路にバックして出るしか方法のない場合もありますが、そのときには、できるだけ誘導者を頼んで後方の安全を確認してもらうようにしましょう。
もし、自分だけでバックして道路に出なくてはならない場合は、歩くぐらいのスピードでバックをしながら小刻みに何度も停止して、車の後ろを横切る歩行者や自転車がいないか確認してください。
(シンク出版株式会社 2014.3.31更新)
小冊子「自分で気づこう!! バック事故の危険」は、一般的な駐車場や構内・コンビニ駐車場におけるバック行動のイラストを見て、自分の運転上の危険をチェックすることができる小冊子です。
自分自身でバック時の危険性に気づくことにより、バック事故防止を図る教材です。