交差点などを右折する際には、対向車線を横切ることになりますので、当然対向車に注意を払わなければなりません。そのとき、対向車が大きな車の場合には、その存在も目につきますので注意をしますが、バイクなどの車体の小さな車の場合には気づきにくかったり、無視しがちになります。
その背景には、右折するドライバーの次のような心理的な特性があります。
1つ目は、車体が小さいと遠くに見えるということです。そのためバイクが近くにいても、まだ遠くにいると錯覚して先に右折しがちだとということです。
2つ目は、小さいバイクは近づいて来るスピードを遅く感じてしまうということです。これは、人間の目は横に移動する物のスピードは比較的正確に把握しやすのですが、右折時のように真正面から近づいてくる物のスピードを把握することが難しいため、小さなバイクは遅く感じてしまいます。
3つ目は、小さなバイクに対する優越感です。少々バイクが近づいていても、大きな車が先に右折すれば、バイクは避けるだろう、ブレーキを踏むだろうと考える人もいます。
右折車のこうした心理的な特性が、直進バイクの事故の原因になっていますので、右折時には対向車線を直進してくるバイクの存在を無視しないでください。
(シンク出版株式会社 2014.4.15更新)