AT車に乗っていて前進する場合には、チェンジレバーの位置を「D」にしておけば、よほどの急な坂道でもない限りチェンジレバーを変えることなく走行できますよね。
ところが、上り坂を登っていて途中でバックしなければならないことがあったりします。そのとき、チェンジレバーを動かすのが面倒で、「D」や「L」「1」などの前進の位置にしたまま惰性で後退したりしていませんか?
また逆に、下り坂を降りている途中にバックしなければならないこともあります。そのときは、チェンジレバーを「R」の位置に入れて後退しますが、その後前進するときに「R」の位置に入れたまま、惰性で前進したりしていませんか?
このような運転していると、エンジンに負担がかかって途中で停止してブレーキの効きが悪くなったり、ハンドル操作が重くなったりして思わぬ事故につながります。
また、下り坂などで「N」(ニュートラル)にして走行する人もいますが、「N」にするとエンジンブレーキがまったく効かなくなるため、思わぬ事故の原因になります。「N」にしても燃費の差はほとんどありません。チェンジレバーは、正しい位置で使用してください。
(シンク出版株式会社 2014.4.11更新)
危険予測訓練ツール「見えない危険を読むイメージ力を高めよう」は、様々な危険要因が含まれた運転場面を6つ取り上げています。
それぞれの場面では、「見えている危険」だけでなく、「見えない危険」をイメージすることで、危険予測能力を高めることをねらいとしています。
さらに、危険を見落としやすい心理状態を考えることで、「心理的な落とし穴」にも気づくことができる内容になっています。