4月4日の朝礼話題で、シートベルトのロック機能の話をさせていただきました。
そのとき、最近のシートベルトはALR(自動ロック式ベルト巻取装置)付きのELR(緊急ロック式ベルト巻取装置)シートベルトがほとんどなので、シートベルトで子どもを遊ばせていると、ベルトが緩められなくなり思わぬ事故を引き起こす危険性があるということを指摘しました。
さる5月4日、シートベルトに絡む事故が実際に起きてしまいました。香川県三豊市の四国横断自動車道を走行していた軽乗用車の後部座席に乗っていた小学2年生(7歳)の男児がシートベルトで遊んでいて首が絞まり、意識不明の重体に陥ったのです。報道によりますと、後部座席には男児と9歳の兄が乗っており、シートベルトは金具を固定した状態ではなく、シートベルトで遊んでいて絡まり首が絞まったらしい、ということです。
どのように首が絞まったのかわかりませんが、ALR付きELRシートベルトは、普通にシートベルトを引き出すことができますが、すべて引き出すとALR機能に切り替わり、巻き込み方向にしか動かなくなります。シートベルトで遊んでいるうちに巻き込み方向にしか動かなくなり、首が絞まったのではないかと思われます。
絶対に、子どもをシートベルトで遊ばさないようにしてください。
(シンク出版株式会社 2014.5.13更新)
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