すでに沖縄では梅雨に入っていますが、これから梅雨前線が北上してきますので、もう少しすると本州でも、梅雨の季節に入ります。雨は大地を潤し、草木や作物を育てる恵みの雨ですが、運転にとって大敵となります。
雨の日の問題はいろいろありますが、いちばん気をつけたいのは夜間の視界不良です。夜間は、晴れた日でもライトが照射する範囲以外は非常に見えにくくなりますが、それに加えて雨の日は、フロントガラスなどに雨滴が付着するため、ワイパーが払拭する範囲以外は見えなくなるなるなど、前方視界が極端に悪化します。
もう一つの問題は、雨に濡れた路面は表示が非常に見にくくなるため、横断歩道などの存在がわかりにくいということです。そのため、横断歩道を渡ってくる歩行者などを見落としがちになります。ですから、雨の日の夜間は、横断中の歩行者が事故に遭うケースが多くなっています。
雨の日の夜間に運転するときには、視界が極端に悪くなることを頭に入れ、横断してくる歩行者の存在にくれぐれも気を配ってください。
(シンク出版株式会社 2014.5.28更新)
小冊子「健康管理と安全運転」は、健康管理を徹底していなかったために発生したと思われる、重大事故等の6つの事例をマンガで紹介しています。
各事例の右頁では、垰田和史滋賀医科大学准教授(医学博士)の監修のもと、日々気を付けなければならない健康管理のポイントをわかりやすく解説しています。