人間は、日中に活動することによって疲労物質が蓄積されていきますが、この疲労物質がたまると集中力が低下して、活動の質が低下してしまいます。
とくに、睡眠不足の場合には、夜の睡眠によって解消されるべき疲労も蓄積されていますから、よけいに日中の活動の質が低くなってしまいます。こうした疲労物質を取り除く効果があると言われているのが、昼寝です。
昼寝をすることで、日中の活動によって溜まった疲労を解消し、集中力がアップしてエネルギッシュに活動を続けることができるようになる、と言われています。
昼寝はそんなに長くする必要はありません。わずか15分程度の昼寝で十分です。30分以上昼寝をしてしまうと、脳は熟睡するモードに切り替わってしまうので、起床後も慢性的な眠気が続いてしまう結果となります。
車を運転していて、昼食後から眠くなることがあると思います。そういうときには、安全な場所に車を止めて15分程度の昼寝をしてみませんか。
ただし、昼寝をした後は、冷たい水で顔を洗ったり、屈伸運動をしたりして、脳を目覚ましてから出発してください。
(シンク出版株式会社 2014.6.3更新)
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