最近、日本各地で気温が上昇し、熱中症で倒れたり病院に搬送される人が増えてきました。熱中症になりますと、めまいがしたり、頭が痛くなったり、吐き気、嘔吐感を催したり、筋肉が痙攣したりして、一時的に意識を失うことがあります。
こうした症状を感じたときには、絶対に車を運転しないでください。
昨年8月、東京都羽村市で公園の屋台に車が突っ込み5人が死傷した事故が発生しましたが、車を運転していた男性(79歳が事故当時熱中症を発症していたことが判明しました。
警視庁の事情聴取に対して、男性は「運転を始めて数分後には意識がなかった。気づいたら屋台に突っ込んでいた」と供述しています。警視庁では、この男性は車を運転する直前に体調が悪化したことを認識しながら、十分な休憩を取らずに運転を始めた過失があると判断し、車にも故障がないことも確認できたため、自動車運転過失致死傷容疑で書類送検する予定です。
これからますます暑い日が続くようになりますので、熱中症に限らず体調が悪いと感じたら、絶対に車を運転しないようにしてください。
(シンク出版株式会社 2014.6.5更新)
小冊子「健康管理と安全運転」は、健康管理を徹底していなかったために発生したと思われる、重大事故等の6つの事例をマンガで紹介しています。
各事例の右頁では、垰田和史滋賀医科大学准教授(医学博士)の監修のもと、日々気を付けなければならない健康管理のポイントをわかりやすく解説しています。