以前もお話しましたが、パーキングブレーキのかけ方が甘いと、傾斜がある場所で車が動き出すことがあります。AT車の場合はPレンジに入れておけばパーキングブレーキをひかなくても車は動かないはずですが、これも絶対ではありません。
トラックなどMT車ではパーキングブレーキをきちんとかけることが非常に重要です。
ただし、うっかりミスをして車が動き出した場合、絶対に自分で止めようとしないことです。
さる6月27日にも、パーキングブレーキのかけ方が甘かったことが原因と思われる事故が発生しました。
岐阜県垂井町のコンビニエンスストア駐車場で、駐車中の大型トラックが無人のまま動き始めたのです。トラックの運転者(46歳男性)は自車の動きに気がついて車を止めようとして駆け寄り、結果的にトラックに押し出されて道路の電柱と車の間に挟まれて死亡しました。
トラックに限らずたとえ軽乗用車であっても、動き出した車を人間1人の力で止めるのは困難ですが、ついとっさに止めに入ろうとしてしまい、車にひかれて死傷する運転者が少なくありません。
動き出したら絶対自分の力では止められないということを肝に銘じて、車を降りる前に停止措置を徹底してください。
(シンク出版株式会社 2014.7.7更新)
小冊子「構内事故の危険に気づこう!」は、構内事故が起こりやすい状況を示した6場面のイラストを見て、設問に回答してもらう参加型教材です。
ドライバー自身が日頃の運転習慣やヒヤリ・ハット体験などを思い起こすことにより、構内事故を起こす危険に気づいて頂くことができます。