国民生活センターでは、小さい子どもが使用しているペダルのない2輪遊具が、坂道で加速して幼児が重傷を負う事故が起きていることから、保護者や販売業者などに注意を促しています。
ペダル無し二輪車は、バランス感覚が養われるため、コマ無しの自転車に乗る前の練習として最近普及してきているようです。見た目は自転車と似ていますがペダルやブレーキがついていないものがほとんどで、自転車に乗る前の2歳児以上が対象とされ、足で地面を蹴って走行したり減速したりします。
そのため坂道などで使用すると、非常にスピードが出てなかなか止まりません。国民生活センターが行った実験では、傾斜が10度の坂道で5m下っただけで時速約12キロに達し、一般の自転車の速度(10~20キロ)とあまり変わりませんでした。
国民生活センターの注意喚起は、今のところペダルなし二輪車を使用する保護者らに向けたものになっていますが、当然車に乗る人も注意をしておかなければなりません。小さい幼児がペダルなし二輪車に乗って、坂道などを下ってくることは十分に考えられますので、住宅街などでは十分に注意しておいてください。
(2014.7.15更新 シンク出版株式会社)
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