さる7月18日夕方、大阪市住吉区の住宅街の道路で、自宅の前で祖父が運転する車を降りた女の子(3歳)が、車の後ろを回って道路の中央に出たところ、対向車にはねられて死亡するという事故がありました。
事故を起こした運転者は、「止まっている車の横を通った際に、後ろから女の子が出てきたのに気づいてブレーキをかけたが間に合わなかった」と供述しているということです。
この事故は、双方に問題がありますが、まず事故を起こした運転者側から考えてみたいと思います。
事故現場は、マンションや住宅が建ち並ぶ住宅街の狭い道路ですので、対向車が停止してその横を通過する場合には、その車から出てくる人や車体の死角からの飛出しを予測しておかなければなりません。
そういう予測をしていれば、停止車のドアの動きや車体の死角にも注意を向けて、十分にスピードを落として走行するはずですし、万一子どもが飛び出してきても、即座にブレーキを踏むことができ事故を防げたのではないかと思います。
もう一つは、停止した車から降りた子どもの動向です。
同乗者の安全確保は運転者の責任です。子どもが車が停止しても勝手に降りて走り出さないないように言い聞かせたり、チャイルドロックをしておく必要があります。
(シンク出版株式会社 2014.7.25更新)
小冊子「もらい事故でもこれだけの過失がある」は、相手の信号無視や飛出しなどでも、過失が発生し多額の損害賠償責任が生じた事例を紹介しており、「もらい事故」は決して仕方のない事故ではないことを解説しています。
「もらい事故」をもらわないための、安全運転教育に役立つ教育教材です。