盆休みで、家族や友人と高速道路を使ったドライブ旅行を予定されている方も多いと思います。高速道路は安全なように感じますが、ドライバー自身の操作ミスによる事故が非常に多いことを自覚しましょう。
NEXCO中日本の集計によると、高速道路で発生する事故の約8割は、1台の車が運転操作を誤って、壁・ガードレールなどの道路施設に衝突したり、横転したりする自損事故です。
死亡事故に限ると、対車両事故が半数を超え、自損事故は4割程度に減り、残りの5%が人対車事故となりますが、事故全体では「1人相撲」をとることが非常に多いのです。
進路変更時にハンドル操作を誤ったり、スピードを出しすぎて道路施設に接触したりすることが主な原因と言われています。
さる8月5日午後3時半ごろにも、仙台市の東北自動車道で陸上自衛隊の人員輸送用トラックが横転し、乗っていた自衛隊員22人全員が負傷、うち4人が重傷を負う事故が発生しています。
現場は緩やかな下り坂の右カーブで長いブレーキ痕が残っていました。大勢の人が乗る車は遠心力などの影響を受けて横転しやすいのですが、このトラックも操作ミスが事故に結びついたのではないかとみられています(※)。
高速道路では、スピードや運転操作に十分注意するようにしてください。
(シンク出版株式会社 2014.8.13更新)
※編集部注) その後の高速隊による捜査で、助手席同乗者がカバンを取ろうとしてストラップがレバーに引っ掛かっり、誤ってサイドブレーキを引いたため、車が横転したことが判明しました。
軽い気持ちでした運転行動が、高い代償を生みます
安易な気持ちでする不安全な運転行動が、事故を誘発したり大きな過失責任へと結びつくことがあります。
小冊子「低い安全意識が高い事故の代償を生む」は6つの事故事例について、運転者の過失責任の割合を考えて回答する、受講者参加型の指導教材となっています。
自分の回答と解説を照らし合わせることで、「こんな運転行動をすると大きな過失責任を生む」といった危険をより深く理解することができます。