交通事故は運転中のどのタイミングで、よく発生すると思いますか?
交通事故総合分析センターの研究によると、30分以内の短い運転では、運転の最初と最後を除く真ん中あたりでよく発生し山形の図形を示します。
30分以上1時間半以内の運転では、事故の後半によく起こります。さらに、運転時間が1時間半を超えると、事故は行程の最後の5分の1の時点でもっとも多く発生します。つまり事故は右肩上がりの図形を示します。
運転に伴う疲労が事故の発生を促しているのです。
また、運転中に立ち寄り先があった場合は、1時間半以内でも事故は運転の最後半(最後の5分の1)で起こる確率が高くなり、運転時間が1時間半を超えるとその傾向が非常に高くなります。
運転の途中で立ち寄り先があると、時間のロスが生じて目的地に急ぐ運転となり、そのことで事故の危険性が高まるのではないかと同センターでは分析しています。
営業など取引先に寄りながら運転を続ける人は、疲れや焦りから最後の段階で事故を起こすリスクが高くなります。立ち寄り先で遅れが生じても、「交通事故を起こすぐらいなら遅れるのも仕方がない」と自分に言い聞かせて、落ち着いて運転してください。
(シンク出版株式会社 2014.08.18更新)
(※「交通事故調査・分析報告書 H21年」より/(財)交通事故総合分析センター平成22年3月発行)
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