昨日は上半期の交通死亡事故統計の話をしましたが、事故統計と同時に上半期の交通違反取締り件数も発表されています(※)。
それを見ると、どんな違反が多く摘発されているかがよくわかります。
上半期で最も取締り件数の多かった違反は、「最高速度違反」で 88万6,710件と全体の 25.5%を占めています。4件に1件はスピード違反です。
ただし、前年と比べるとマイナス 11万4,280件で 11.4%も減少しています。
次いで、「一時不停止」の 60万5,461件で、全体の 17.4%(対前年比 +4,914件・
+0.8%)、「携帯電話使用等」55万7,150件/16.0%(同-2万8,058件・-4.8%)、「通行禁止違反」38万4,755件/11.1%(同-7,545件・-1.9%)、「信号無視」35万1.141件/10.1%(同-1,761件・-0.5%)の順となっています。
このほか、件数は少ないものの取締りが増加した違反としては、「歩行者妨害」の4万4,943件(同+5,916件・+15.2%)が目立っています。
件数は、警察の取締り方針と関係しますが、最近、重大事故に結びついている可能性が高いと判断された違反は、より厳しい取締りを実施すると考えられます。
上記の違反が多いことをよく自覚し、ルールを守ることを今一度徹底しましょう。
(シンク出版株式会社 2014.8.20更新)
※平成26年上半期の交通死亡事故の特徴及び道路交通法違反取締状況について
「交通違反のリスク診断」は、セルフ・チェック形式で違反傾向を知ることができる交通違反防止のための教育教材です。
56の質問に「ハイ、イイエ」で答え、「スピード違反」や「通行区分違反」「駐停車違反」など、どのような違反を犯す危険性が高いかを知ることができます。