踏切事故を防止するためには、踏切内で立ち往生しないようにする必要があります。
そのために、警報機が鳴っているときや遮断機が降り始めたときには踏切に入らないようにすることや、踏切の向う側が混雑していて進入スペースがない場合には進入しないようにすることは、皆さんもよくご存じだと思います。
ところが、踏切内で立ち往生しやすい状況として、もう一つ注意しなければならないのが、踏切の向う側にT字路交差点がある場合です。こういう場所は、線路に平行して道路が設置されており、踏切を越えてその道路に合流するような形になっているところがほとんどです。
踏切を渡って道路を曲がろうすると、道路の交通量が多くてなかなか合流できなくて、踏切内に車体の一部が残ることがあるのです。とくに、車体の大きいワンボックスカーやトラックなどは車体の後部が線路上まではみ出すことがあるので注意が必要です。
踏切のすぐ向こう側が交差道路になっているような場所では、交差道路の交通状況を確認して、踏切内で立ち往生することがないように進入してください。
(シンク出版株式会社 2014.8.26更新)
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