走行している車は大きな運動エネルギーを持っていて、スピードを出せば出すほど衝撃力も大きくなります。そのため、事故を起こしたとき、スピードを出していればそれだけ死亡事故のなりやすいのはご存じとおりです。
青森県警がこのほど発表したデータによっても、このことがはっきりと裏づけられています。
青森県警によりますと、平成21年から25年までの5年間に青森県内で起きた交通事故は計2万7,018件あり、このうち死亡事故は244件起きています。
これを速度別でみてみますと、規制速度内の事故は2万5,885件で、このうち死亡事故は169件発生していて死亡事故率は0.65%にとどまっています。
これに対して、規制速度を超過した事故は1,133件でこのうち死亡事故になったものは75件あり、死亡事故率は6.62%と、死亡事故の発生割合は約10倍も高くなっています。
危険を感じたときに、ハンドル操作で避けようとする人がいますが、まずはブレーキを踏んでスピードを落とすことが心がけてください。スピードさえ落としておけば、万が一衝突しても重大事故にならないと思います。
(シンク出版株式会社 2014.9.16更新)
セルフチェックシリーズ第6弾「運転における危険回避力をチェックしよう」は、運転時にリスクテイキング(危険敢行性)をする傾向を知ることで、交通事故防止をはかる参加型教育教材です。
事故の可能性がある場面に出会ったとき、あえて危険な行動を取る傾向がないか、リスクを軽視する傾向がないか、自分がどのようなリスクを犯しやすいか──などをチェックし、運転時に気をつけるべきポイントを自覚することができます。