事故が起きる状況を考えてみますと、自車と相手が時間的・空間的に重なったときに起きていますので、相手と同じ時間に同じ空間にいないような運転をすれば、事故を防ぐことができます。
まず、時間的に重ならない運転を考えてみましょう。たとえば、信号機のない交差点を通過する際に交差道路から車が来ていなければ、事故の危険もなく通過することができますが、万一交差道路からバイク等が来ていれば、事故の可能性が急に高くなります。
そこで、重要になるのが一時停止をして、どちらかが交差点に入るタイミングを遅らせるという運転なのです。
次に、空間的に重ならないようにする運転を考えてみましょう。たとえば、前方左端を走行している自転車を追い越そうとする場合、自転車の横に並んだときには、時間的に重なってしまうので、空間的に重ならないことを考えるのです。
つまり、できるだけ自転車との側方間隔をとって空間を開けておけば、万一自転車がふらついた場合でも、接触事故を避けることができます。どんな運転場面でも、時間的にも空間的にも重ならないような運転をすることが、事故防止の第一歩なのです。
(シンク出版株式会社 2014.10.23更新)
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