皆さんご存じのように、車を運転中に携帯電話を手に持って通話することは禁止されています。しかし、現実には携帯電話やスマートフォンを使用しながら片手でハンドルを握って運転している人をよく目にします。
こうした運転がどんなに危険なことかは、今さら説明をする必要もありませんが、運転中に携帯電話が鳴ったために、そちらにわき見をする危険も無視できません。
さる10月26日、大阪府高石市の片側1車線道路で、自転車で横断歩道を渡っていた中学生が信号を無視して進入してきた軽トラックにはねられ、頭を強く打って死亡する事故がありました。
軽トラックを運転していた72歳の男性は「胸ポケットに入れていた携帯電話が鳴り、番号を確認しようとわき見をした」と話していますが、横断歩道があるような場所でなぜ携帯電話の番号を確認しようとしたのか、と疑問に思ってしまいます。
車を運転するときに、携帯電話をドライブモードなどにせずに乗ることも問題ですが、かかってきた携帯電話に出ようとわき見をするのはもっと問題です。
運転中は携帯電話をドライブモードにすることはもちろんですが、モード切替えを忘れて、着信音が鳴っても絶対に出ないようにしてください。
(シンク出版株式会社 2014.10.30更新)
セルフチェックシリーズ第6弾「運転における危険回避力をチェックしよう」は、運転時にリスクテイキング(危険敢行性)をする傾向を知ることで、交通事故防止をはかる参加型教育教材です。
事故の可能性がある場面に出会ったとき、あえて危険な行動を取る傾向がないか、リスクを軽視する傾向がないか、自分がどのようなリスクを犯しやすいか──などをチェックし、運転時に気をつけるべきポイントを自覚することができます。