テレビニュースなどでも報じられていますので、ご存じの方も多いと思いますが、さる11月1日午前3時すぎに岩手県北上市の東北自動車道を走行していたキャンピングカー車の右後部から出火して車が全焼し、幼い子どもら3人が死亡するという事故がありました。
なぜ、車が火災を起こしたのか不思議に思っていましたが、警察の実況見分結果では、タイヤ近くにあるガソリンタンクに自動車の板ばねのような金属部品が突き刺さっており、金属の端が路面に接して摩擦で生じた火花がガソリンに引火したのではないかと見られています。金属部品は、長さ48cm、幅7cm、厚みが約1・7cmで、途中で折れていました。
キャンピングカーから同様の部品が脱落した形跡がないことや、現場から約100m手前の路肩に同様のばね状の部品が落ちていたことなどから、路上に落ちていた金属部品をキャンピングカーが踏んだ際に、ガソリンタンクに突き刺さったのではないかということです。
夜間、ヘッドライトを点灯して高速道路を走行中に落下物を見つけても、スピードが出ている状態でとっさに避けることは難しいとは思います。
しかし、安易に乗り上げたりするとこのような思わぬ事態に巻き込まれることにもなりますので、「落下物注意」の表示板などに注意して落下物はできるだけ踏まないようにしましょう。
(シンク出版株式会社 2014.11.14更新)
高速道路では、路上の落下物による思わぬ重大事故が後を絶ちません。
本作品では、高速道路で発生したある死亡事故を図解や実験映像で検証しながら、高速道路での落下物事故防止を強く訴えます。
周りの人々の安全はもちろん、自らの命や財産を守るためにも、こうした予期しない事態に対処する方法を知っておく必要があります。