最新型のカーナビゲーション装置で「音声操作」機能がついている製品があります。
カーナビの内蔵無線が携帯電話とつながり、ハンズフリー通話ができるだけでなく、ラジオ選局も「エヌエイチケー」などと言うだけで自動で切り替えたり、運転中に口頭で目的地の検索をしたりできます。
一見便利な機器のようです。しかし、アメリカ自動車協会(AAA)がユタ大学のデビッド・ストレイヤー教授らと共同で行った研究の結果、こうした音声操作機能を使うと、ドライバーのパフォーマンスに影響を与えるので、危険だと指摘しています。
この研究では、音声操作機能の多くは、まだエラー率が高い上に複雑なため音声で装置を操作するために集中力が必要となってしまい、そのため、相対的に運転操作への注意が散漫になってしまうと結論づけています。
また、カーナビがドライバーの音声認識に失敗して予期しない反応が現れると、運転中でも機器の操作に注意を奪われてしまう危険があるとしています(2014年10月3日発表のレポートによる)。
AAAは昨年6月にも、運転中に携帯のハンズフリー通話で会話をしたり、口頭でテキストメーッセージを音声入力して相手に送信する行為は、注意力が低下して危険であるという研究結果を公表し、警鐘を鳴らしています。
ドライブ中は機器に惑わされずに、運転に神経を集中することが大切です。
(シンク出版株式会社 2014.11.17更新)
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