車を運転しているときに、路上にゴミなどが落ちていることがありますね。
そのとき、小さなゴミならその上を通過して行きますが、大きなゴミが落ちている場合にはそういう訳にはいきませんので、ハンドルを切ってゴミを避けていくと思います。
ゴミの大きさや落ちている位置、片側1車線道路か2車線道路かなどの道路状況によって違いますが、あまり急なハンドル操作をすると対向車線にはみ出したりすることがあるので、慎重な運転が求められます。
さる11月14日、埼玉県狭山市の市道で、26歳の女性が運転する軽乗用車が、道路に落ちていたゴミを避けようとしてハンドルを切ったため、対向車線を走行していたトラックと正面衝突して、1人が死亡し3人がケガをする事故がありました。
状況から判断しますと、あまり大きな道路ではないと思われますが、そういう場所でなぜハンドルを切ってゴミを避けようとしたのか疑問が残るところです。
対向車が来ていても避けられると判断したのかもしれませんが、対向車がいる状況では事故のリスクが高すぎると思います。
まずはゴミの前でブレーキを踏んで減速し、対向車をやり過ごしてからゴミを避けて行くのが安全運転の鉄則です。
(シンク出版株式会社 2014.11.21更新)
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