最近、ブレーキとアクセルのペダルを踏み間違えたという事故のニュースをよく耳にしますね。
確かに、踏み間違い事故の件数は多いのですが、運転操作ミスのなかで、死亡事故に結びつく危険がもっとも多いのは「ハンドル操作の誤り」です。
交通事故総合分析センターの調査によると、ハンドル操作ミスの致死率(死亡事故割合)は非常に高く、全人身事故の致死率の7.2倍近くに達して、ペダルの踏み間違いやブレーキ操作不適を大きく上回っています(イタルダ・インフォメーション№107より)。
ハンドル操作ミスの事故では、運転時の危険認知速度が他の場合に比べて高いことが事故が重大になる要因の1つとなっています。緊急時に減速をしないでハンドル操作を間違えると被害が大きくなりやすいのです。
さる11月24日にも北海道比布町の国道40号で、道路に転がっていた小動物の死骸を避けようとして乗用車が対向車線側に急ハンドルを切ったため、大型トレーラと正面衝突、乗員4人が死傷する大事故が発生しています。幹線道路や高速道路などで速度が出ているときには、安易なハンドル操作がいかに危険かがわかります。
ハンドル操作ミスによる事故被害を少なくするために、常日頃から、危険を感じたら「まず減速」ということを頭において運転しましょう。
(シンク出版株式会社 2014.12.1更新)
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