ここのところ、冷え込みがきつく朝晩の運転が心配ですね。
以前、岐阜県で仕事をしていたころ、地元警察の方に、「今日はどえらい冷えたのぅ。明日の朝は道路がちーとしみるかもしれんので、気をつけて」などと言われて、思わず「しみるってどういう意味ですか?」と聞き直したことがあります。
「しみる」とは岐阜や長野の人がよく使う方言で、「冷えて凍る」という意味だそうです。雪などが降っていなくても、川沿いの道や橋の路面など水分の多い場所では、気温が下がった翌朝は、うっすら凍っている危険が多いことを土地の言葉で伝えようとしてくれたのです。
東北や北海道の方だと「しばれる」と言うのでしょうか。近畿の北部では「いてる」という言葉もよく聞きましたが、しみるという言葉からは、霜が降りてうっすら凍っているというイメージがよく伝わってきました。
この話を聞いた翌朝、山沿いの道のカーブは凍っていないかな、橋の上は大丈夫だろうか、などと気にしながら運転したので、随分スピードは控えめになりましたが、おかげで慎重な安全運転ができたと思います。
皆さんも冷えた日の翌朝は、こうした「しみる」道路でのスリップの危険をイメージして、十分気をつけて走行してください。
(シンク出版株式会社 2014.12.8更新)
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