先日、宮城県大崎市の東北自動車道の追越車線上で、前を走っていた乗用車が「後ろの車のライトがまぶしいために車を止めて話をしよう」と車を止め、同じく止まった後ろの乗用車に近づいたところ、後ろから来た中型トラックが追突し、乗用車の2人が死亡するという事故がありました。
この事故には、大きな教訓が二つあります。
一つは、前に車がいるときにはヘッドライトを上向きにしないことです。前車がいないときや、かなり遠くにいる場合は、当然ヘッドライトを上向きにして走行しても構いませんが、直前に車がいるときには下向きで走行する必要があります。
もう一つは、高速道路の本線車線上ではむやみに車を停止させないことです。高速道路の本線車道に車を止めていると、後ろからくる車は当然走行しているものとして近づいてきますから、追突される危険が非常に高くなります。
後続車のヘッドライトがまぶしいのなら、走行車線に移動して後続車を先に行かせれば済む話です。ヘッドライトがまぶしいといった程度のトラブルで、本線上に車を止めて文句を言うのは、あまりにも危険ですし馬鹿げています。絶対にやめてください。
(シンク出版株式会社 2014.12.12更新)
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