先日、埼玉県鴻巣市の月極め駐車場で、左折して駐車場に入ってきたワゴン車が、母親と一緒に出かけるため車に向かっていた4歳の男児と衝突し、死亡させる事故がありました。
運転していた22歳の男性は、「子どもに気がつかなかった」と供述しているということです。
駐車場内などでは、車や人などが滅多にいないために人などが動いていたりすると、そちらの方ばかりに気をとられ、他のほうには注意が向かなくなることがあります。
左折して駐車場に入るときに、まさかわき見運転などしていないでしょうから、駐車場にいた母親に気をとられて、近くにいた子どもを見としたのではないでしょうか。
さらに、事故を起こしたワゴン車など車体の大きな車は、左側方や前方に大きな死角がありますので、駐車場内と言えども十分な注意が必要です。運転者が母親に気をとられているときに、身長が1mちょっとの4歳児が死角に入っていれば、なかなか見つけるのは困難になってしまいます。
いずれにしても、駐車場内を走行するときには、一般道路と違って油断しがちになります。母親がいたら近くに子どもがいないかと探すような慎重な運転をしてください。
(シンク出版株式会社 2015.1.9更新)
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